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2014年12月29日月曜日

こんにちは~。
今日は雨が降っていまして、12月にしては珍しいお天気です。
雨の後には必ずと言っていいほど天気が荒れます。これを「あまがえし」と言って昔からよく祖父母が使っていた言葉です。子供のころはこの言葉を聞くと何だか恐ろしくなっていました。祖父母の言う通り、冬の雨の後には「猛吹雪」になるのです。
せっかくのお正月は晴れてほしいですが、全国的にお天気は良くないようです。
お出掛けには充分、ご注意くださいね。


この写真は今年の春に本間家で記念撮影をした若住職・谷龍嗣夫妻です。
お二人ともに明るく、楽しい方です。
綿帽子がとてもお似合いできれいでした。お幸せに~。
こちらのお寺は増毛町内にあるお寺で曹洞宗・天総寺。
大本山・総持寺貫主渡辺玄宗禅師を開山となし昭和22年4月に天総寺と公称し、
昭和24年に本堂を建立しました。
もとは明治22年仁奈良駅逓ができると海音寺草創月船和尚の弟子が信砂説教所を開いたのが始まりとされています。(参考:増毛町史より)
町内には九つのお寺があります。小さい町なのですが古くからの歴史があることからお寺が多いようです。いずれ、私もお世話になる時がきますね~。

今年も色々なことがありました。反省や後悔ばかりでは全然前に進めない。
気持ちを切り替えて、しずしずと前に進みましょう!!
(個人的な反省ですみません。。。)

それでは、よいお年を・・・。
 女中頭・さとう


2014年12月26日金曜日

もう、今年も終わり?

こんにちは。今年の冬は暖冬だと聞いていましたが、全国的に寒波が襲来しております。
連日、ニュースで流れているのは悪天候の様子とそれに伴う事故のこと。
増毛町は海に面しているため、高浪や強風に悩まされます。吹雪いて視界が悪くなることも度々です。連日のホワイトアウトでした。漁師さんたちも船が出せず、大変な日々でした。
しかし、今日はとても良いお天気です。久しぶりのお天気に大番頭の松本さんも張り切って除雪作業をしていました。敷地が広い上に屋根からの落雪も多く、かなり難儀していました。

今年の大番頭はご指名の館内説明が相次ぎまして嬉しいやら疲れるやらの一年となりました。
6月の北海道新聞に取り上げられたことから、大反響がありまして、休む暇もなくご指名を受けておりました。新聞の力はすごいですね。切り抜きを持って訪れて下さった方がたくさんいらっしゃいました。本当にありがたい事だと思います。

バタバタしているうちに今年も残すところあと5日となりました。
年末から年始にかけてはまた天気が良くないとのことです。
里帰りをされる方やおでかけされる方はくれぐれも気を付けてくださいね。
おいしい料理を食べて元気で、来年もお会い致しましょう~!!
来年は良い一年になりますように・・・。
   女中頭 さとう

2014年12月15日月曜日

高倉健さん

こんにちは。12月になってから全国各地で大雪が降りました。例年よりは降り方が激しく一気に積もるという状態です。普段から雪が降らない地域の方々はくれぐれもご注意下さいますようお願い致します。

平成26年11月10日に高倉健さんが亡くなられました。
追悼の様子をTVなどで見る機会がありましたが増毛町も例外ではありません。
昭和56年の「駅~station」は増毛町内で撮影された作品です。
私も学校の帰りに撮影風景を見たりしていました。(今から33年くらい前・・?)
TVでしか見たことがない俳優さんがたくさんいて本当に驚きました。
今で言うところの「テンションあがる~」状態で毎日が楽しかったです。

高倉健さんは大のお蕎麦好きで町内の「かねと食堂」さんに度々通っていたらしいのです。
今はもう営業はしていませんが建物はまだ残っています。
現在の畠中町4丁目の角にあります。


大番頭松本さんの話では大晦日にそばを買いに行かされた・・・とか。
古くからお蕎麦屋さんとして親しまれていたお店です。

さらに現在「國稀酒造」さんでは映画の撮影時の写真などを展示しています。

健さんの思い出に浸ることができます。
お座敷に上がってゆっくり見て行ってください。

数々の映画に主演され、任侠映画では迫力がありました。
ですがその役柄とは全く違って優しくて誠実な方という感じがします。

とてもステキな方でした。

心よりご冥福をお祈り致します。
         
         女中頭さとう

2014年11月6日木曜日

平成26年度の営業が終了いたしました。


 今年も多くの方にご来館いただき、誠にありがとうございました。本間家の大番頭こと松本さんからのご挨拶です。
 来年度の開館は4月24日(金)を予定しております。どうぞ、よろしくお願いいたします!

 / 小野

2014年9月26日金曜日

山形の民話語りが開催されました!

9月19日(金)と20日(土)の2日に渡り、「山形の民話語り」が開催されました。山形県南陽市の「夕鶴の里」で語り部として活動されている多勢さんと松橋さんを迎え、山形に古くから伝わる民話の語りを公演していただきました。

お2人の公演は山形の訛りをまじえながら、時にはおかしく、時にはしっとりとしたお話で、来場者の方々も興味深く鑑賞していただけたようです。

民話会「ゆうづる」会長の多勢久美子さん(右)と松橋信子さん(左)。たくさんの楽しい民話語りをありがとうございました。

/小野

2014年9月11日木曜日

「山形の民話語り」を開催いたします!


 毎年恒例の民話イベント、今年は「つるのおんがえし」のふるさと、山形県南陽市から語り部をお迎えしてのイベントです。

日 時:9月19日(金)18:30~
    9月20日(土)10:30~
出 演:民話会ゆうづる(南陽市)
演 目:「つるのおんがえし」他、山形の民話約10話
入場料:無料


 南陽市の鶴布山珍蔵寺(かくふざんちんぞうじ)は民話「つるのおんがえし」の舞台になった場所として知られています。
 市内には地域の歴史と文化を今に残す「夕鶴の里」という施設があり、ここでは古くから語り継がれてきた多くの民話を語り部が伝えてくれます。山形弁のどこか懐かしい響きと、たくさんの民話をどうぞお楽しみください。
 二日間とも違う演目をご用意しています。ぜひご来場ください!

申込み・問い合わせは教育委員会0164-53-2427か、会場となる本間家0164-53-1511までお電話ください。

 /小野

2014年7月3日木曜日

宝井駿之介講談会を開催します!


 本間家を会場に、講談のひと時はいかがでしょうか。若手講談師を代表する宝井駿之介氏をお迎えして、講談会を開催いたします。今回は、本間家の出身で日本点字図書館の創設者、本間一夫を題材にした「本間一夫伝」等の演目をお楽しみいただきます。
 氏の軽妙な語り口と柔和な雰囲気で、きっと楽しい時間をお過ごしいただけると思います。なお、入場は無料です!

日 時:7月17日(木)18:30~
会 場:旧商家丸一本間家
入場料:無料


■本間一夫について
 講談の演目となっている本間一夫氏は本間家の初代、本間泰蔵の孫にあたる方です。幼少時に病気で失明しますが、函館訓盲院で点字と出会い、目の見えない人のために点字図書を集めた図書館を開設しようと決意します。
 昭和15年、彼は東京の雑司ヶ谷に700冊の点字図書を用意して「日本盲人図書館」を創立。施設は現在も高田馬場で「日本点字図書館」として、数多くの視覚障碍者のための活動を行っています。

社会福祉法人 日本点字図書館HP

 たくさんの皆様のご来場をお待ちしております。

/小野

2014年6月26日木曜日

中庭を眺めながらお茶をどうぞ。

 毎年恒例、「茶菓サービスの日」というイベントを開催いたします。期間中に来館されたお客様に抹茶とお菓子を提供するというものです。町内の茶道団体にご協力いただき、地元の職人によります練り切りをご用意いたしました。両日とも開館から100名様までの限定となってしまいますが、ぜひご来館くださいませ。



日 時:7月5日(日)・6日
    10時~14時(先着100名様)
会 場:客間・次の間


 お作法などわからないというお客様も、どうぞお気にせず。たくさんのご来館をお待ちしておりますね。

 /小野

2014年6月19日木曜日

企画展「書を眺むれば」を開催します

 本間家の初代・本間泰蔵は天塩国屈指の商家でしたが、一方で書や絵画、骨董などの文化にも深い興味を寄せ、当時の文化人とも親しい交流がありました。
 今回、本間家の協力を得て、同家が所蔵する書の作品を館内に展示することとなりました。明治期の書家の名品をゆっくりとご鑑賞ください。

企画展「書を眺むれば」
日時:平成26年6月20日(金)~7月2日(水)
   ※6月26日は休館
会場:旧商家丸一本間家


展示される作品は明治の三筆と呼ばれる日下部鳴鶴、巌谷一六、中林梧竹、長三州など。期間中、たくさんのご来場をお待ちしておりますね。

/ 小野

2014年6月18日水曜日

大番頭 松本さん



こんにちは。
開館日を迎えてから、ブログに集中できずに毎日を過ごしていました。
お久しぶりでございます。

昨日。 

あ”ーーーー-!!!!!

新聞に載ってる松本さんを発見!!
そういえばこの前、北海道新聞社の記者さんに取材されたのでした。

「浜訛り」で解説をする松本さんは本当におもしろい人なのです。
増毛生まれの増毛育ち、ニシン場当時の事もよく知っています。

ぜひ、ここへ遊びにいらしてください。
そして「松本節」を聞いて楽しんでください。

(たまには、お休みの日もありますので、そのときはごめんなさい。)


                                         女中頭 さとう







2014年4月28日月曜日

増毛の民話影絵紙芝居の公演を開催します!


増毛に昔から伝わる民話の中から、9つのお話を影絵紙芝居で上演します。影絵作家の浜崎ゆう子氏製作による美しく幻想的な影絵とともにお楽しみください。

日時 第1弾 4月29日(火)14時から
   第2弾 5月 5日(月)14時から

開場 旧商家丸一本間家 呉服店舗2階
   出演 増毛の民話伝承会

演目 4月29日(火)
   ・オットサンは熊
   ・毘沙門丸の沈没と謎の三千両
   ・オンネの枯れずの井戸
   ・サワサワの草
   ・延命地蔵の話

   5月 5日(月)
   ・シュシュシナイの権六狸
   ・怪物ダコと美男の千吉
   ・増毛アイヌの戦い
   ・たからも九平さん

入場料 無料
※ただし、呉服店舗以外の見学には通常の料金がかかりますのでご注意下さい。

皆さまのご来場をお待ちしております!

 /小野

2014年4月16日水曜日

大番頭、松本さんからのご挨拶です。



 北海道の北にある増毛町も少しずつ春めいてきました。本間家は4月25日(金)に開館し、今年度の営業が始まります。毎年恒例の、本間家の大番頭、松本さんによる皆様へのご挨拶です。

 また、開館日に来館されたお客様にはささやかですが記念品をご用意いたしました。たくさんの皆様のご来場をお待ちしております!

 /小野
 

2014年3月27日木曜日

準備はじまりました。

こんにちは。今週はずっと暖かくて気持ちのいい日が続いています。
雪が少しずつ融けてきています。
今日の大番頭松本さんは


玄関先の「雨樋」をつけています。外での作業もこうしてお日様が当たっていると暖かいので
仕事もはかどります。


続いては呉服店舗2階の鉄扉を開けています。冬の間は閉めてしまいますのでこの作業も春を感じる瞬間です。
この作業中にも二組のお客様が訪ねてきてくださいましたが残念ながら建物の中はまだ何も準備ができていないため、見学はお断りさせて頂きました。ほんとうに申し訳ありません。
4月25日のオープンに向けて準備を進めていきますので、もうしばらくお待ちください。



さてこの写真は「志満川食堂」の母屋玄関です。
明治25年建築で「マルト 小林廻船問屋」だったところです。

古くからこの町にあった食堂で現在も「ラーメン」や「そば」など昔ながらの味で親しまれています。
子供のころから外食と言えば「志満川さんのしょうゆラーメン」。
ファーストフードもコンビニもしゃれたレストランもない時代に
家族で出かけられるところだったのです。
子供ながらにテンションがあがりました!!

今も時々、食べに行きます。「なつかしい。。。味」

増毛はいいところがたくさんあります。
また、増毛の町中、紹介してみたいと思います。

             女中頭 さとう








2014年3月25日火曜日

春が来てくれてるかも。

こんにちは。
今日は暖かい一日となりました。
外はコートがなくても歩けるくらいの気温です。
但し、まだまだ雪が残っている状態です。
全部が解けるまではあとしばらくはかかりそうです。


きょうの大番頭松本さんです。
裏の雪割りの作業をしていました。
硬く引き締まった雪を崩していくのはかなりな重労働です。
ですがこの作業をすることで雪が早く融けるのです。
あとちょうど1ヶ月で開館を迎えますので大番頭は大忙しです。


増毛町には「暑寒別岳」という山があります。
高さは1492メートルあり、夏でも雪の残っているところがあります。



高校生のころ、「全校登山」がありました。
午後10時頃、学校に集合し出発します。
お弁当を持参し頂上で食べるのですが、7月の山開きなのに
おむすびが凍ってカチカチになったり、登山道に雪が残っていて
滑って転んでお尻べしょべしょになったりとハプニング続きの
全校登山でした。
でも頂上から朝日を見たのは感動的でした。
頂上よりも低いところに雲海があり、その雲海の上を歩いて行ける・・・と錯覚しました。
3年間の高校生活で登ったのは2回だけでしたがこの雲海はもう現れませんでした。
(2年生の時は悪天候で引き返しました)
あのころとは違い今は体力もなく自信もありませんがもう一度、登ってみたいと
思っています。

この暑寒別岳は伏流水が流れ、水もおいしいと有名です。
北前船が水を補給したり、おいしいお酒ができるということは
この水のおかげですね。
暑寒別岳の万年雪がもたらす”チカラ”はすごいのです。
(水のおいしいところは美人が多いそうです。町中を捜索してみてくださいね。)

これから、増毛は楽しくなりますよ~!!
                    女中頭 さとう

2014年3月20日木曜日

天気は晴れ~!


こんにちは。昨日はべしゃべしゃの薄曇りの写真でしたが今日は晴れ晴れとした写真です。
全道的に天気がいい一日です。
冬の間、ずっと曇ったお天気ばかりだったので久々に気持ちいい~~。
増毛町付近の桜の開花予想は5月10日ということで、国道が桜色になるのももうすぐです。
一番古い木は「元陣屋」にあり、増毛駅前近辺の桜もきれいです。


こちらの写真は「増毛厳島神社」
明治32年、越後柏崎の篠田宗吉が弟子2人と共に2年余りをかけて作った彫刻本殿は有名です。
材料は欅一式だそうです。
参道の唐獅子や灯籠も江戸時代のものということで一見の価値があります。
厳島神社は昭和42年開道百年の遺跡として、道知事の指定を受け、
平成2年に本殿が増毛町有形文化財指定第一号となりました。

町内は史跡も巡ることができます。
約30もの史跡があり、「増毛治安裁判所跡」や「秋田藩元陣屋跡」「増毛税務署跡」など。
駅から3.2キロのコースをゆっくり歩いて見るのもおもしろいと思います。
また駅前は「北海道遺産指定歴史的建造物群」にもなっていて、観光案内所の「多田商店」
「食堂・志満川」・「國稀酒造」・「旧旅館・富田屋」・「ぼちぼちいこか増毛館」「旧増毛小学校」
「増毛駅」そして本間家です。
古い建物が並んでいます。
散策してみてくださいね。

もちろん魚や果実・米も収穫されています。
現在は「カレイ刺網」が盛んで「赤ガレイ」「浅羽ガレイ」
「黒ガシラ」「砂ガレイ」などがとれています。
果実は5月末頃から「いちご」がお目見えします。

増毛はどんどん楽しくなります。
ぜひ、お立ち寄りくださ~い。
             女中頭 さとう

2014年3月19日水曜日

そろそろ開館準備です!!

昨日はやっと春か~?と思ったら突然の雪が降ってきました。
今日は一転、朝から晴れています。
昔から「彼岸荒れ」といってこの時期になると何故か空模様が怪しくなるようです。
気温が高めなのでほとんど雨に近いような雪でした。

写真のように道路はべしゃべしゃです。歩いていても、車に乗っていても気をつけなければならない時期です。
春が来ると思えば悪路もガマン・ガマンです。

「旧商家丸一本間家」は明治26年の竣工です。今から121年前の建物です。
明治13年の増毛大火で泰蔵さんは家産を焼失してしまいます。
明治14年から建物はもちろん、商売も拡大していきます。
建物は石造り・土蔵造りの不燃材料を使ったことでこうして現在まで
残っています。
重要文化財になった理由の一つが『「木骨石造」などによる防火意識に則った
建物群からなる商家の重要部分が良好に残っている』というものです。
東西の卯建を始め、いろいろな工夫がされています。
家産を焼失した泰蔵さんは本当に悔しかったのでしょうね。

莫大なお金がかかったことでしょう。
質素な部屋から贅沢を尽くした客間まで、明治時代の栄華を感じられると
思います。
床の間の天袋や地袋・襖の引き手・欄間・書院造りなどなど、細かく
見て頂きたいと思います。
襖に書かれた「書」は明治3大書家、巌谷一六のものです。
客間の書は「赤壁の賦」といい、原文は「唐宋八大家」の「蘇軾」が書いています。
三国志の中でも、曹操軍と劉備連合軍が戦ったシーンは名場面です。

見所一杯の本間家です。
深く知ればとても楽しい時間が過ごせると思います。

もうすぐ、開館を迎えます。
そろそろ、準備にかかりま~す。
   女中頭 さとう





2014年3月11日火曜日

春らしくなってきました~。

こんにちは。今日はとてもいい天気です。
先週の木曜日頃から荒れ模様の天気で、太平洋側・オホーツク側・日本海側と順に吹雪が回って来ました。
この日本海側も高波で国道231号線は通行止めになってしまいました。
冬の生活は厳しいものです。


この写真は本間家の正面から昔の酒蔵を写したものです。
昨年は「雪が少ないね~」なんて言っていたのですが、どんどんと積もりだして
ここまでになりました。
現在の積雪量は110センチありますが、こうして見るともっと降っているような気がします。


昨日から少しづつ気温も高めになってきて、屋根の雪が融け出していました。
夜から冷え込んでこんな「つらら」ができました。
瓦屋根ですが雪止めがついているので一気に落雪する心配はありません。
昔の人の知恵はすごいですね~。
今もこうして使っていても不便はないのです。(あっ、屋根以外は不便だらけ・・・です。)


さてきょうの話題は「船」にしようと思います。
増毛には北前船が多く来ていましたが、船には種類があり、北前船・菱垣廻船・樽廻船などがあります。
その中でも北前船は「蝦夷地と大阪を結んだ不定期廻船で買積みが主体の船」です。
「下り荷」は酒・衣料・たばこ・塩・砂糖・蝋など、「上り荷」は鰊粕・干し鰊・数の子・白子等々です。
明治時代の終わり頃まで来ていました。
北前船で一番の有名どころは「高田屋嘉兵衛」でしょうか。

本間家が所有していた船は物資や人を運ぶ事が多く、のべ数で13隻ほどありました。
食用の米や酒米、移民の人々を乗せていました。
多少の時化でも船を出して離島からは重宝されていたそうです。
本間家には「越後丸」という持ち船がありましたがその運んだ荷をみると
エンドウ豆・金時豆・澱粉・鰊の燻製・編み笠・草鞋・筵布団等々、日常に使われる物の
ほとんどが船で運ばれていました。
今は便利な手段が色々ありますが、道路がなかった当時はやはり船が主役だったのですね。

北海道の中でも海運では3本の指に数えられるまでになった「本間泰蔵さん」
行商から始めてここまで築いた努力の方です。

今年も「旧商家丸一本間家」は4月25日に開館を迎えますが「越後丸」の写真なども展示しています。
昔を感じに来てみませんか?
おいしいコーヒーを用意してお待ちしております。
                   /女中頭 さとう



2014年3月3日月曜日

春はまだかなあ。


こんにちは。本日は曇り時々雪で氷点下の寒さです。
先週は暖かい日が続いたので大番頭松本さんが正面玄関の屋根の雪下ろしをしていたところです。
およそ、30センチ以上はありそうですね。
気をつけながら慎重に作業する必要があります。
この雪の下敷きになったら、大事故です。
春が来るまであとひと月の辛抱です。ふ~。

昔・昔 ニシンがたくさん獲れていた頃のことです。

大体、2月から漁場・番屋周りの雪かきが始まります。
3月には漁具や船の準備が始まり、1ヶ統の漁場人夫の割り当てが行われ、
いつニシンが来てもいいように漁夫も親方も心待ちにしています。
4月に入るといよいよです。
初ニシンが来たか!!と電話や電報で情報を集め、漁夫たちの気合いが入ります。

増毛が千石場所と言われたことが今の私たちにも想像ができます。
喧騒・活気・子供も女性もすべての人たちが働いていたのです。
学校は「ニシン休み」があって
私の父は「ニシン繋ぎ」をしていた祖母のそばで「ニシン運び」をしていたそうです。
木架(なや)まで肩に担いで運び、鱗まみれになって働いて、
帰りにニシンを畚(モッコ)に背負い、見栄えがいいのは
家族が食べ、傷物は畑の肥料として使いました。
家の中には囲炉裏があって、ニシンを焼くのですが、
脂が乗ったニシンから「もくもく」の煙が出てきて、寒いのに窓を開けて
みんな、かぶりつきでそのニシンを食べたそうです。
本当においしかったと父は言います。

「あ~ぁ、その頃のニシン食べてみたいなあ」

今年小樽ではニシンが海水温の関係で近くに寄れないらしく、
増毛にも影響があるかも知れません。
小樽が獲れないと増毛も無残な結果になるため、小樽に期待しましょう!!
「大漁」になりますように・・・・・。
ニシンへの期待は今も昔も一緒ですね。

増毛町内でもニシンの加工品を扱っているところが何軒かあります。
こちらにお越しの際は是非、町内をぐるりと回って、心ゆくまで楽しんで行ってください。


なんと言っても、 Fruit! Fish!  Fresh!!  の町なのです。


女中頭 さとう




2014年2月24日月曜日

「婦人画報」に掲載されました!!

こんにちは。

今日はお天気も良く、道北地方にしては暖かい一日です。
現在、プラスの気温になっているようです。(たぶん・・・)
春が来ると思うとうれしくなりますね!!


これは「婦人画報」という有名な雑誌です。
昨年の11月末に発売された「新年特大号」です。
テーマは「北前船が寄港していた頃のお正月料理」だったと思います。
増毛は良い水であったことから北前船が水の補給をしていました。
沖合には何艘もの船が停泊しており、荷の積み卸しが頻繁に行われていたようです。
港は喧騒に包まれていたことと思います。
鰊の季節はまさに今でしょ。
「春告魚」と書くのですよ~。


今回は「國稀酒造」さんと「旧商家丸一本間家」を取り上げて頂きました。

これは一番の贅沢な造りの「客間」になります。
床の間の真ん中の床柱は「黒檀」を使っており、床脇は兄弟画家「石塚仙堂」「仙田菱畝」の美しい絵が描かれ、静かで落ち着いた雰囲気があります。
実際に本間家ではここでお正月のお祝いをしていたそうです。

私も朝のお掃除の時に、この部屋で気分を落ち着かせることがあります。
この部屋からの中庭の眺め、白木蓮の美しさ、焼尻オンコの強さ・・朝の空気は最高です。

是非、本間家に足をお運びください。(平成26年4月25日開館)
いい時間が過ごせると思います。
ゆっくり、はんなり・・してみませんか?

          女中頭 さとう

2014年2月21日金曜日

雪は恐いですね

こんにちは。今日の増毛町は久しぶりの晴れ間が出ています。
気温が高くなってくると屋根からの落雪もあり、とても危険です。
軒先や川の付近、斜面のそばなどには近づかないようにお願いいたします。

先週末から全国的に雪の被害がありました。
北海道も大荒れの天気となりましたが今回は特に道東方面の被害が大きかったようです。
関東地方から北上して道東に上陸し反時計回りの風が強く吹き、
宗谷地方から日本海側にも影響を及ぼしました。
ひどい吹雪になりました。
雪の降らない地域の方にとっては本当に大変なことだったと思います。

雪害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。


大番頭松本さんも、毎日雪かき作業に追われています。
「毎日、これだもな~。」つぶやきが多くなりました。
でも頑張っています!!

              女中頭 さとう

2014年2月12日水曜日

増毛いろいろ



こんにちは。今日はどんよりと曇って久しぶりに落ち着いた空模様です。
昨日で札幌雪祭りも終わりましたがオホーツク海側では「流氷祭り」が開催されています。
流氷の氷は海水より塩分が少なく1%くらいだそうです。(海水の塩分濃度は3~3.5%)
とてもきれいなブルーの氷に見えます。初めて見たときは感動しました!

さて、この写真は旧増毛小学校から海に向かって降りて来たところです。
別名「増毛チャーミーグリーンの坂」(私が勝手に言ってます)
右手には役場庁舎、左には「厳島神社」があります。
増毛には30ヵ所の史跡があります。
とくにこの辺りは「増毛治安裁判所跡」や「津軽藩の越年陣屋跡」など散策できるコースの
中に収まっています。
函館の基坂や八幡坂には及びませんがここの坂も天気のいい夏は眺めがいいんですよ~。


続いては「なべやきうどん」冬はやっぱりコレ!!
町内にあるお寿司屋さんの冬メニューです。
この日はちょっぴり贅沢して「ランチ」しました。

体もあったまり、ほっこり気分で午後からの仕事をしました。
おいしかった~~。

女中頭 さとう

2014年2月4日火曜日

伯爵 通房氏とは?


こんにちは。今週の天気予報は最高気温が氷点下の寒い日が続きそうです。
日中でも水道凍結注意の予報が出ることもあります。
早く春が来てほしいと願う毎日です。

さて今日の話題です。
この写真は本間家の「次の間」にある書の額で、
書いた方は「万里小路 通房(1848~1932)」(までのこうじ みちふさ)
万里小路家は公家で鎌倉中期に始まった家で通房氏は27代目当主になります。
京都で生まれ、東京に移り住みました。
戊辰戦争の軍功によって賞典禄100石を永世下賜され明治30年からは貴族院議員を歴任しています。
明治30年から大正13年まで約4期務めた方です。(貴族院の任期は1期が7年)

貴族院は大日本帝国憲法下の日本における帝国議会の上院で
1890年(明治23年)~1947年(昭和22年)まで存在しました。
貴族院は衆議院と同格でしたが、予算先議権は衆議院が持っていたようです。

この額の言葉は「美意延年」・・・心が楽しければ自然と長生きできるという意味があります。
勝海舟もよく使っていた言葉だそうです。
昔の人たちは皆、こうした言葉で励まし合い、激動の時代を生きていたのでしょうね。

女中頭さとう

2014年1月27日月曜日

中庭の雪


こんにちは。先週末は気温も上がり、雨も降りました。
暖かかったのですが今日はまた気温が下がりました。寒いです・・・。

これは本間家の中庭です。写真に写っている「すのこ」のような物は雪囲いです。
屋根から落ちて来る雪がガラスを直撃しないようにするのです。
また、「焼尻オンコ」や「白木蓮」の木にも北風に晒されて新芽が凍ってしまわないように囲いをします。
こうした囲いは雪が降る前に準備します。
雪国の風物詩ともいえる、大事な秋の作業です。
苦労して囲いを済ませておけば、冬の雪から建物や植物を守っておけるのです。

軒下まで届きそうな雪山を、少しづつ取り除いているのは大番頭松本さん。
毎日元気に雪かきをしてくれています。
「そのうち、とけるべや~!あと少しの辛抱だ~」前向きです。。。


さて、泰蔵さんの手帳からです。
明治43年。この年は増毛建網が始まって以来の大不漁。
町内に「118ヶ統」の建網があったらしいがこの年は増毛全村で大変な事態になっていたようです。
本間家でも沖揚機械を据え付け、ニシンを待っていたようですが大赤字になってしまい、
若者衆は早くに解雇され、特別手当ももらえず、厳しい漁期となったようです。
今のお金にすると約1億2000万ぐらいの損失だったようで、泰蔵さんもガックリと肩を
落としていたことでしょう・・。
それでは、また次回に!!
女中頭 さとう









2014年1月22日水曜日

大番頭の除雪風景


こんにちは。最近、雪の降る日が続きついに大番頭松本さんの出動となりました。
今年は昨年より雪が少なく、なかなか除雪風景を撮影することができませんでした。
この機械は雪国独特の「除雪機」という物です。
集めた雪を機械操作で飛ばします。

本間家の冬の管理は大番頭がやっています。
こうして建物が傷まないように苦労して除雪をするのです。(重い雪が屋根に乗ると建物自体が軋みます)
特に「オンコの木」や「木蓮」などがある中庭は大変な作業です。
これから2月にかけてさらに雪の多い日が続きそうですが、まだまだ大番頭、頑張ります!!!


さて先日の続きのニシンの話です。
ニシン漁の漁場一カ所を「一ヶ統」と呼び、本間家では明治39年に六ヶ統の漁場があり、働く人は総勢170人超。
大体、一ヶ統30人(船頭さんから炊事・賄いの人まで)の計算です。
およそ100人は東北の出稼ぎの人、そして地元の人。
とにかく、経費もかかったようです。
縄筵費・薪炭費・旅費・枠曳賃・製造費・修繕費・そして給料・手当。
米の消費もかなり多かったようで、1人あたり1日・7合食べたそうです。
重労働だとわかっていても、白いご飯を食べられるからとニシン漁場にきた若者も多かったそうです。
本当に賑わっていたのでしょうね・・。
どれだけの人が行き来していたことか。

続きはまた次回へ・・・女中頭さとう。



2014年1月15日水曜日

書き下し作業中


こんにちは。女中頭さとうです。
新しい年が明けて気持ちも新たに始まりましたが・・・毎日の吹雪で少々うんざりしています。

本間家の仕事は昨年内で終わり、現在は”書き下し”の作業をさせて頂いています。
明治17年から始まりの初代本間泰蔵さんの「手帳」。
ニシン漁のことや、出張したこと、その先での金銭の出入りなど細かく書かれています。
そのひとつひとつを読んでいくと明治時代のことが少しづつ頭の中に描けるようになって来ました。

たまたま明治38年の手帳を読んでいると見慣れない文字がありました。
「一方精」と書かれています。
相川大工町の高田平五郎 一方精 三本 三〇銭

早速、確認をしてみたところ、実際にありました!!
「高田一方精本舗」が正式名で大衆漢方薬を調剤して広く販売をしていたそうです。
残念ながら現在はなくなってしまったようですがコツコツと読み進めてきた過去が
実在したことの喜び・・感動でした。うるうる~。

くずし字や異体字・旧字体を読むことはなかなか大変ですが
またこの感動を味わうために日々、励んでいます。

また新たな発見めざして頑張るぞ~~!!








2014年1月7日火曜日

新年あけましておめでとうございます


今日の増毛町は薄曇り。予想最高気温は2℃。比較的、暖かい日になりそうです。
新年早々、大番頭松本さんの出番となりました。昨日は玄関の屋根の雪下ろし作業です。
三が日は雪が多く、吹雪く日もありました。休み中に積もった雪はとても量が多かったようです。
北海道民はこれから除雪に頑張る時期です。”ふ~~”

さて、その昔。
増毛には北前船が来ていました。ニシン漁が盛んだった明治時代、うろこにまみれた「若い衆」がたくさんいてこの町も賑わっていたのです。
明治38年の初代本間泰蔵さんの手帳を見るとニシン締粕・身欠き・粕玉・笹目(魚のえら部分)・数の子・白子などの取引の模様が書かれています。
ニシンは捨てるところがなく、そのすべてが利用されていました。
とても大きな利益をあげたのです。
大きな番屋が立ち並び、ニシンを運ぶ犬ぞりや馬車が行き交い、子供も大人も働いていたのです。
町中を歩いてみると、昔の賑わいが甦るようです。
是非、この町に来てみてください。
「本間家」は平成26年4月25日開館です。