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2014年3月3日月曜日

春はまだかなあ。


こんにちは。本日は曇り時々雪で氷点下の寒さです。
先週は暖かい日が続いたので大番頭松本さんが正面玄関の屋根の雪下ろしをしていたところです。
およそ、30センチ以上はありそうですね。
気をつけながら慎重に作業する必要があります。
この雪の下敷きになったら、大事故です。
春が来るまであとひと月の辛抱です。ふ~。

昔・昔 ニシンがたくさん獲れていた頃のことです。

大体、2月から漁場・番屋周りの雪かきが始まります。
3月には漁具や船の準備が始まり、1ヶ統の漁場人夫の割り当てが行われ、
いつニシンが来てもいいように漁夫も親方も心待ちにしています。
4月に入るといよいよです。
初ニシンが来たか!!と電話や電報で情報を集め、漁夫たちの気合いが入ります。

増毛が千石場所と言われたことが今の私たちにも想像ができます。
喧騒・活気・子供も女性もすべての人たちが働いていたのです。
学校は「ニシン休み」があって
私の父は「ニシン繋ぎ」をしていた祖母のそばで「ニシン運び」をしていたそうです。
木架(なや)まで肩に担いで運び、鱗まみれになって働いて、
帰りにニシンを畚(モッコ)に背負い、見栄えがいいのは
家族が食べ、傷物は畑の肥料として使いました。
家の中には囲炉裏があって、ニシンを焼くのですが、
脂が乗ったニシンから「もくもく」の煙が出てきて、寒いのに窓を開けて
みんな、かぶりつきでそのニシンを食べたそうです。
本当においしかったと父は言います。

「あ~ぁ、その頃のニシン食べてみたいなあ」

今年小樽ではニシンが海水温の関係で近くに寄れないらしく、
増毛にも影響があるかも知れません。
小樽が獲れないと増毛も無残な結果になるため、小樽に期待しましょう!!
「大漁」になりますように・・・・・。
ニシンへの期待は今も昔も一緒ですね。

増毛町内でもニシンの加工品を扱っているところが何軒かあります。
こちらにお越しの際は是非、町内をぐるりと回って、心ゆくまで楽しんで行ってください。


なんと言っても、 Fruit! Fish!  Fresh!!  の町なのです。


女中頭 さとう