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2014年3月19日水曜日

そろそろ開館準備です!!

昨日はやっと春か~?と思ったら突然の雪が降ってきました。
今日は一転、朝から晴れています。
昔から「彼岸荒れ」といってこの時期になると何故か空模様が怪しくなるようです。
気温が高めなのでほとんど雨に近いような雪でした。

写真のように道路はべしゃべしゃです。歩いていても、車に乗っていても気をつけなければならない時期です。
春が来ると思えば悪路もガマン・ガマンです。

「旧商家丸一本間家」は明治26年の竣工です。今から121年前の建物です。
明治13年の増毛大火で泰蔵さんは家産を焼失してしまいます。
明治14年から建物はもちろん、商売も拡大していきます。
建物は石造り・土蔵造りの不燃材料を使ったことでこうして現在まで
残っています。
重要文化財になった理由の一つが『「木骨石造」などによる防火意識に則った
建物群からなる商家の重要部分が良好に残っている』というものです。
東西の卯建を始め、いろいろな工夫がされています。
家産を焼失した泰蔵さんは本当に悔しかったのでしょうね。

莫大なお金がかかったことでしょう。
質素な部屋から贅沢を尽くした客間まで、明治時代の栄華を感じられると
思います。
床の間の天袋や地袋・襖の引き手・欄間・書院造りなどなど、細かく
見て頂きたいと思います。
襖に書かれた「書」は明治3大書家、巌谷一六のものです。
客間の書は「赤壁の賦」といい、原文は「唐宋八大家」の「蘇軾」が書いています。
三国志の中でも、曹操軍と劉備連合軍が戦ったシーンは名場面です。

見所一杯の本間家です。
深く知ればとても楽しい時間が過ごせると思います。

もうすぐ、開館を迎えます。
そろそろ、準備にかかりま~す。
   女中頭 さとう