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2011年9月21日水曜日

「本間一夫と点字図書館展」開催中です。


 旧商家丸一本間家の奥の間・次の間で企画展「本間一夫と点字図書館展」が開催されています。本間家の初代、本間泰蔵の孫にあたる一夫は5歳で失明するという試練にあいながらも、日本初の点字図書館を開設するという偉業を成し遂げた人物です。
 会場では彼の等身大パネルや生前彼が使用していた道具などを展示しています。また、会場の一部ではハンディ点字器を使用して点字を打つ体験ができます。


 今回は東京の日本点字図書館様から本間一夫に関する多くの資料をお借りすることができました。彼が実際に使用した点字器や当時の写真、点訳図書などをご覧いただきながら、彼の業績やその生涯について知っていただければ、と思います。

期間:9月16日(金)~9月28日(水)
会場:旧商家丸一本間家 客間・次の間
休館日:9月22日(木)


本間一夫(コトバンク)
日本点字図書館HP

2011年9月15日木曜日

第2回、井上靖の作品を読む集いが開催されました。


 8月10日、11日の両日、井上靖の作品を読む集いが開催されました。6月に行われた朗読の会に引き続き2回目の開催になります。今回も旭川市井上靖記念文学館で活動されているナナカマドの会のご協力で行われました。
 1日目の10日は『補陀落渡海記(ふだらくとかいき)』。熊野補陀落寺(くまのうらふだらくじ)の代々の住職に代々伝わる、61歳の11月に観音浄土をめざし生きながら海に出て往生を願うという渡海上人の慣わしがテーマになっています。周囲から追い詰められ、渡海から逃れられない老いた住職金光坊(こんこうぼう)の、死に向う恐怖と葛藤が描かれるという異色の短編小説です。
 2日目は『本多忠勝の娘(ほんだただかつのむすめ)』。連作「真田軍記」からの一遍で、徳川四天王の一人、本多忠勝の娘である小松姫と彼女が嫁いだ真田信之、その父である真田昌幸の関係を描いた短編小説です。
 ナナカマドの会の塩尻さんによる朗読の後にその背景となっている時代について中西さん、葛西さんから解説がありました。特に『補陀落渡海記』などはその得意な風習など初めて聞く方も多く、歴史的にも興味深いお話をいただきました。


 左から塩尻さん、中西さん、葛西さん。人によってはとっつきにくいと思われるかもしれない歴史小説の世界を楽しく解説していただきました。ありがとうございました。

/小野

2011年9月1日木曜日

「本間家探検」をリニューアルしました。


 「本間家探検」のページがリニューアルです。今回は本間家に遊びに来ていただいたハナエさんをモデルに、新たに写真を撮影いたしました。撮影を快諾していただいたハナエ様、ありがとうございました。囲炉裏のある上勝手や縁側に座って眺める中庭など、初めて来たのになんだか懐かしい、そんな本間家の雰囲気が伝われば幸いです。

 →本間家探検

2011年8月26日金曜日

三浦綾子作品の朗読会が開催されました。


 8月21日(日)、本間家の呉服店舗において「三浦綾子作品の朗読会」が行われました。7月30日に開催された朗読の会では三浦綾子作品の「氷点」を読みましたが、今回は「塩狩峠」です。


内容:明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らの命を犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う長編小説。

 塩狩峠は比布と和寒の間にある峠です。小説は明治42年にここで実際に起きた列車事故が元になっています。当日の語りは札幌の渡辺淳一文学館で活動する朗読のボランティアサークル、「音夢(ねむ)の会」により演じられました。


 写真左から、ナレーションを担当した森田真弓さん、朗読を担当した木村恵子さん、鈴木栄子さん、松村美智子さん。右端がピアノ演奏をされた中村加代子さんです。今回の朗読は作品の解説を極力抑え、小説の朗読に重点が置かれておリ、来場された皆様は塩狩峠の世界に引き込まれ、食い入るように聞き入っていました。クライマックスの列車事故では涙で目頭を押さえる方も。
 情緒あふれる朗読の世界を披露していただき、ありがとうございました。

/小野

2011年8月10日水曜日

三浦綾子作品の朗読と解説~7月のイベントから~


 7月30日、「三浦綾子作品の朗読と解説」が開催されました。朗読はナレーターの中村啓子さん、解説は三浦綾子文学記念館特別研究員の森下辰衛さん、琴演奏は札幌市あいの里の「箏乃音(ことのね)会」の皆様です。今回は三浦綾子作品の「氷点」を朗読・解説していただきました。


 森下さんと中村さん。森下さんは元福岡大学院助教授で三浦綾子文学などを研究されていた方です。その解説と語り口は非常に丁寧でありながらも、時折笑いがこぼれるような楽しくわかりやすい内容でした。ナレーターの中村さんは117の時報なども担当されている「声の匠」。様々な人物の声を巧みに使い分け、来場者をドラマの世界へと引きこむ技術は圧巻でした。


 箏乃音の皆様。ストーリー中に要所要所の演奏で会場の雰囲気を盛り上げていただきました。

 朗読・解説・演奏とどれもレベルの高い内容で、三浦綾子文学の世界を存分に堪能することができました。機会があれば、是非また増毛で開催できればと願っています。

/小野

♪親子で楽しむ!おはなしとピアノのコンサート~7月のイベントから~


 7月24日、「♪親子で楽しむ!おはなしとピアノのコンサート」が開催されました。出演はNHK旭川放送局の村上里和アナウンサーを中心とした朗読と音楽ユニット「kotobe(ことべ)」によるパフォーマンスです。
 11時からの第1部では「ぞうのババール」、「あらしのよるに」が上演されました。朗読は村上さん、ピアノ演奏は岡本恵里さん、和楽器の演奏は世古さんです。途中リズム遊びなどもはさみながら、音楽と朗読の創りだす世界に小さいお子さんからお年寄りまで皆さんが没頭。楽しかったりハラハラしたり、あっという間に時間が過ぎて行きました。
 2時からの第2部では「ピーターとおおかみ」、「あるはれたひに」を上演。「あるはれたひに」は第1部の作品「あらしのよるに」の続編。オオカミとヤギの不思議な友情の行く末に聞き入るのでした。


 ユニット「kotobe」の皆さん。朗読・ピアノ・和楽器の他にも映像を出力するオペレータの古賀さんなど、札幌・旭川・深川と様々な地域・職業の方が集まった集団なのです。普通の絵本の読み聞かせとは一味も二味も異なる楽しい時間を過ごさせていただきました。

/小野

2011年8月9日火曜日

絵手紙教室~7月のイベントから~


 7月20日、好評だった昨年に引き続き、今年も呉服店舗2階を会場に絵手紙教室が開催されました。今回も留萌市から安達先生をお招きし、12名の参加となりました。


 熱心に指導を受ける参加者の皆様。


 はがきに練習した後はオリジナルのうちわ制作に挑戦。様々な作品が完成しました。自作のうちわであおぐと涼しさもまたひとしお。増毛町では絵手紙サークルが活動しており、今回の教室で興味を持たれた方は是非参加されてみてはいかがでしょうか。

/小野