きょうの増毛は薄曇り、いくらか暖かい1日となっております。
鳥取方面の皆様には大雪の中、不自由を感じていることと思いますが、
どうぞ怪我や事故には充分にお気をつけ下さいますよう、
お願い申しあげます。
北海道でもこうした大雪になると大変な日々を送ることになります。
春には消えてなくなってしまうのに本当に厄介な代物です。
先日より大正時代の当直日誌を掲載させていただいておりますが、
今日はその続きでございます。
大正8年5月18日の日誌からです。
前回も紹介しました橘和七さんの日誌です。
経理部大番頭でイケメンですが・・・。
今日の事件は・・・?
2行目からの一文です。
「処ガ 午前壱時頃 寅治ガ奥帳場ニ就寝中過テ(アヤマッテ)
爐火ニ転ガリ 掛布団及丹前衣類ノ
片袖等ヲ焼キタリ 大事ニ至ラズ 幸福ナリ」
一度火がつけば、昔は大火になることが多かったのです。
木造の家が多かったということもありますし、風に火の粉がのって、もらい火もありました。
財産をすべてなくしてしまう・・・その怖さは初代の本間泰蔵さんが経験済みです。
「以後ハ 爐火ノ上ニ金網ヲ掛置クヲ
必要ト認ム 店員ノ無断外出ヨリモ
恐ルベキ火ノ元ナリ」
時々起る店員の無断外出よりも恐ろしいと書いてあります。
門限も厳しかったため、当直をしている番頭さんたちは厳しく目を光らせていました。
悪いことをするとすぐに「国に帰される」というのが、普通だったようです。
遊びたい気持ちがいっぱいの若者です。
当時は活動写真や浪曲などが開催され、料亭もあり芸者さんもいました。
一生懸命働いて、門限ぎりぎりまで遊ぶ・・・。
こうして当直日誌をみてみますと、意外と夜遅くまで遊んでいるのです。
タフな人が多かったのですね。
この時代の人々の仲間になって、夜の町に出てみたいものです。
活動写真・・楽しそう~~!!
:女中頭 さとう